お金を大切に使うこと

お金というものは稼ぐのが大変

お金を大切に使うこと お金というものは、かなり稼ぐのが大変なものです。ですから、どうしても稼いだ人というのは社会的に成功者として認められることがあります。それはそれでよいことです。財を築く、ということはよいことであることは確かなのです。しかし、それが即ち、人格者ということではありませんから、そのあたりのことは勘違いしないことです。あくまで金銭的な成功は社会的な成功のひとつの指針ではありますが、それがその人が道徳的に卓越したものを備えているわけではない、ということです。そのことをよくよく覚えておくことです。むしろ、海外では大企業の経営者ほど人格破綻者が多い、ということが言われているくらいです。日本は長く、儒教やら仏教やらの基礎知識があることがひとつの教養のひとつだったのです。この中には財を軽んじる、ということがあります。ですから、立派な人、というのは、即ち、慈愛がある人、ということになっていたのです。しかし、それは金銭的な成功とは結びつくものではありませんから、そのあたりはしっかりと分別しておくことです。

言うまでもありませんが、社会的に成功して、そして人格者である人もいます。しかし、それてもそれは因果関係があることではありませんから、注意することです。お金というものは、あればあるだけよいものであることは確かです。それは確かなことなのですが、あくまでお金と人格は別である、ということを理解しておくことが大事であるといえます。